2022/12/08
歯を抜いた後の選択肢
歯を抜いた後の選択肢としては、①入れ歯②インプラント③ブリッジ④そのままと以前のブログでお話しさせていただきました。
例えば、前歯6本がブリッジになっているとします。歯周病が進み、前歯全てをを抜かないといけなくなりました。6本分が無くなってしまいます。抜いた後あなたはどの選択をしますか?ちなみに、もうブリッジは保険の決まりでできません。ブリッジができませんので仮歯を作ることもできません。インプラントか入れ歯かそのままの選択になってしまいます。
その中で、今回は即時義歯という治療方法についてお話ししていきます。
そもそも入れ歯やインプラントにしするには時間がかかります
抜いた後、インプラントや入れ歯にして入るまでにインプラントは数ヶ月、入れ歯は1ヶ月ほどかかります。
抜いて型取りしてから数ヶ月歯がないの?となりますよね。
歯がない期間は嫌だ
前歯ですからね。
即時義歯(ソクジギシ)というものを入れる場合があります。
歯を抜く前に、あらかじめ型とっておきます。模型上で歯を抜くところを削り、入れ歯を作ります。歯を抜いた日と同時に入れ歯を入れることが出来ます。
即時義歯のメリットとデメリット
即時義歯のメリット
・歯がない期間を作らない
これは1番のメリットですね。歯がなく噛めない状態が続くのは精神的にも負担になります。特に前歯がないと、人と会うのもためらうでしょう。
・歯の機能を保持する
咀嚼や発話時の歯の機能を保持したまま生活できます。
即時義歯のデメリット
・入れ歯がぴったり合うまでに時間がかかる
抜いた直後の歯ぐきは凸凹しています。歯ぐきが治ってくると、隙間ができてきます。隙間ができてくると、入れ歯が動くようになったり、物が挟まりやすくなります。痛みや外れやすさが出てきます。
・痛みが出やすい
即時義歯は抜いた後の想定をして入れ歯を作っています。よって、実際の歯肉の状態に合わせづらいところもあり、痛みを感じやすいこともあります。
即時義歯は、すぐに入れ歯をいれることができますが、抜いた後の歯ぐきがぐちょぐちょしているため、傷が治っていく間に隙間ができて痛みが出る場合があります。
即時義歯というのは、歯が抜けることが想定できる場合に、早めに入れ歯の型取りをしておくという治療方法によりますので、急に歯がなくなった場合にはすぐには出来ません。
お口の状態と、ご希望に合わせてご自分にとってより良い治療を選択しましょう!
歯がない期間を作りたくないというご希望でしたら、即時義歯はご都合にあっていいと思います。でも、見た目はいいからぴったりとした物がいいということであれば、歯肉が治ってから入れ歯を作るのがいいでしょう。
ご自分のお口の状態とご希望、メリットとデメリットをご理解いただいて歯医者さんと相談しましょう!