2022/06/10
虫歯ってなに?どうしてなるの?
虫歯とは、歯に穴があくことです。
どうしてなるかというと、歯にくっついた細菌が作り出す「酸」によって歯の表面が溶け、白く柔らかくなり始めます(脱灰)。歯の表面が白くなっているか確認してみてください。普通は、ツバの働きによって歯の表面が、再石灰化(歯の表面が固くなる)されて、元に戻りますが、この再石灰化が間に合わないと脱灰が進んで、虫歯になってしまいます。
ご飯をダラダラ食べていたりすると、酸性の状態が続いて脱灰している時間が長くなることで再活性化が追いつかず、虫歯になりやすいお口の中を作ってしまいます。
虫歯になる原因はいくつかの要素が揃った時に起こる
4つの条件が揃ったときに発生すると言われています。
①歯質(生まれもった性質など)
<原因>歯・唾液・歯並び・年齢・生活習慣・服用する薬の種類などにも影響する。
<対策方法>ツバにはお口の中を中性にする働きと殺菌作用があります。そのため、ツバを口の中にある状態を保ちましょう。ツバが少ないと感じる場合は、ガムを噛んだりすることで、ツバが作られお口の中を綺麗に保てます。
②原因菌(酸を出す虫歯菌)
虫歯菌(ニュータンス菌)は、生まれた時には持っていません。子供の歯が生え始める1歳半~生え揃う3歳半くらいまでに虫歯菌の感染を防ぐことが大事です。
<原因>主に家族感染で多くの人が虫歯菌に感染してしまいます。
<対策方法>大人になってから虫歯菌をなくすのは難しいです。そのため、虫歯菌の動きを助けないように他の3つの条件を揃えないようにしましょう。
③糖質(虫歯菌の餌)
<原因>虫歯菌(ニュータンス菌)の餌。これを食べて「酸」や「虫歯菌のすみ家(歯垢)」を作ります。
<対策方法>糖質の多い食事や甘いおやつを食べるのを減らしましょう。
虫歯菌のご飯になるものですから、ご飯やおやつ(糖質)を食べた後は、食べかすが歯についてしまうので、食べるたびに歯磨きするのが良いでしょう。
どうしても、毎回大変という方は、うがいやお茶をのむことで洗い流すようにします。とは言っても、寝る前は必ず磨いて寝るようにして下さい。
④時間(酸にさらされている時間)
<原因>歯が酸にさらされている時間が長いこと。
<対策方法>なるべく早めに歯磨きをする。長時間食事を続けたり、自然に口の中が中性に戻る前にまた間食するのはお勧めしません。
こんな人は虫歯のリスクが高め
虫歯になったことがある人
→一度虫歯になったことがある人は、磨けていなかった所ということ。また、治療後は何かしらの詰め物や被せものが入っていますよね。材質の劣化や、段差には天然の歯より汚れがつきやすく磨きにくいと理解していてほしいです。
歯並びが悪い人
→歯並びがごちゃごちゃして段差になっているところに、しっかりと歯ブラシを当てることができますか?歯並びがいい人に比べて、悪い方はリスクが上がってしまいます。
磨き残しが多い人
甘いものをよく食べる人
→糖質(虫歯菌の餌)がいっぱいに。虫歯菌たちも大喜びです。
一日中食べたり飲んだりする人
→一日中ダラダラと食事をすることは、脱灰(歯が溶けること)⇄再石灰化(歯が硬くなること)ができなくなってしまいます。ダラダラ食べることで、再石灰化が間に合わず脱灰が進むことで、虫歯になりやすくなります。
歯磨きをあまりしない人
→これは、みなさんわかると思いますが虫歯になりますよね。
定期検診を受けない人
→自分で磨いたつもりだから大丈夫。本当ですか?自分が届かないところや見えないところ、そんなところは歯医者さんで確認して再確認するといいでしょう。痛みがで始めた頃には、神経を殺さないといけなくなってしまうほどの虫歯になってしまってる場合もあります。また、歯石も半年くらい経つと下の前歯の裏側や上の奥歯についてきます(付きやすい所)歯石取りも兼ねて、虫歯のチェックと歯石とりをしてみて下さい。
虫歯にならないために
歯を磨けているかいないかの自己判断よりも、定期的なプロのケアと点検をすることをお勧めします。
お口の中には数百億の菌が存在しています。日々のセルフケアも大切ですし、プロの手で除去も大切です。歯石があることによって味覚も濃いものを好むようになります。