2022/04/11
歯周病とは?
私たち大人が歯を失う最も多い原因であり、歯の表面に付着している歯垢(プラーク)によって繁殖した菌によって歯肉が炎症をおこし、さらに歯を支えている骨を溶かしてしまい、歯を支えている骨が失われ、最後は歯を支えきれず歯を抜くことに至ってしまうことです。(歯石についてのブログもご参照ください。)
糖尿病とは?
私たちが毎日食べている食事には、たくさんの糖分が入っています(ご飯、パン、麺類…etc)糖が血管の中に入ると血糖値が上がります。そこで身体の中にいるインスリンが「糖」をエネルギーに交換してるのですが…インスリン(血糖値を調整してくれるホルモン)が十分に働かないために、血液中に流れるブドウ糖という血糖が増えてしまい、高血糖が続くと損害を受け、血管を破壊してしまいます。
血管が壊れることによって、酸素と栄養素が体の中で行き渡らなくなっってしまい、足や手にしびれを感じたり、頻尿や多尿などの自覚症状も出始めます。
ひどくなると、壊死してしまう、目が突然見えなくなってしまう、腎臓が機能しなくなってしまう…なんてことも、聞いたことがあるのではないでしょうか。
糖尿病にならないようには、インスリンの働きがとっても大切。インスリンがなければ、血糖値を下げることができません。
歯周病と糖尿病の関係
歯周ポケットからでて、血流にのった炎症関連の化学物質が、からだの中で、血糖値を下げるインスリンを効きにくくします。そのため、糖尿病が発症・進行しやすくなります。
患者さん自身の歯ブラシによるプラークコントロールをしっかり行い、歯科医院で炎症の原因となっている歯石を取り除くことで、インスリン抵抗性が改善し、血糖コントロールも改善すると研究で言われています。
歯周病と糖尿病の関係は?
①糖尿病である ①歯周病である
↓ ↓
②糖尿病になると、 ②歯周病になると、
血液が高血糖になる 炎症性物質(TNFα)が多量に作られる
↓ ↓
③高血糖になると、 ③炎症性物質が増えると、
唾液の分泌量が減る インスリン(血糖値を安定させるホルモン)
↓ の働きが抑制される
④唾液の分泌量が減ると、口の中が乾く ↓
↓ ④インスリンの働きが弱まると、
⑤口の中が乾くと、 血糖コントロールが悪化する
白血球の機能が低下する ↓
↓ ⑤血糖コントロールが悪化すると、
⑥白血球の機能が低下すると、 高血糖状態になる
歯周病菌が増殖する ↓
↓ ⑥糖尿病になる
⑦歯周病になる
このように高血糖によって歯を支える骨の吸収が促進され歯周病が悪化しやすく、歯周病によって血糖のコントロールが難しくなるため、歯周病は糖尿病と相互に悪い影響を及ぼします。
かかりつけの歯医者さんで、歯のクリーニングをしましょう
歯周病と糖尿病は深い関係があるんですね。歯周病にならないように定期的に歯医者さんで歯磨きの仕方や自分ができてないところを確認しましょう。
また、自己流の歯磨きの仕方で固まらないように。ということにも繋がります。