2022/02/17
定期検診の重要性
自覚症状がなくても、むし歯や歯周病にかかっている場合もあります。
痛い部分だけ、気になる部分だけ、といった応急治療もできますが、的確な診断とお口全体のバランスを考えた治療や、むし歯の早期発見には、しっかり検査して、お口の中の情報を知ることが必要です。
当院では、基本的には半年に1度定期検診を行っています。歯周病が進んでる方や、磨くのが苦手な方については、もう少し短い期間で定期検診を行っています。
定期検診でしていること
定期検診では、歯石とり(歯のクリーニング)や虫歯のチェックをしています。
歯医者での歯石とりも大切ですが、毎日の歯磨きや生活習慣の改善も大切です。患者さんからは、「毎食後ちゃんと磨いているのに、どうしてむし歯になるの?」といった声も聞きますが、歯磨きの方法が正しくなかったり、磨けてない部分があるといったことがよくあります。
鏡を見てもらいながら、ここに磨き残しが残りやすいですね。とお話しさせていただくと、「あーーほんとだ」と歯ブラシが当たりにくいところを再度確認できます。
クリーニングの最後には、口腔内クリーニング(PMTC)専用器具を使用して徹底した口腔内クリーニングを行います。歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目、歯周ポケットなど普段の歯ブラシでは届きづらい場所や歯面に付着したバイオフィルム(微生物の集合体)、お茶やコーヒーのステイン、たばこのヤニ汚れなどを機械的に掃除して、お口の中を隅々まで綺麗にします。歯の表面のヌルヌルも取れてスッキリとしますよ。
毎日の歯磨きは大切ですが、歯磨き方法が正しくないと効果はないですからね。
日々のお家でのケアと定期的なプロのケアの両立が、楽しい食生活や、お友達とのおしゃべりするときの見た目に、お仕事で出会う方に対しての好感度を上げること間違いなしです!
また、早期発見できるように虫歯のチェックも定期検診で確認しています。
初期の虫歯はまだ黒くなっていないので鏡で見ても分かりませんし、痛みなどの自覚もありません。神経が死んでいると歯はもろくなり、なんらかの異常があっても自覚できません。また、過去に治療してかぶせたり、つめたりしてる歯と歯の隙間が細菌のすみかとなり、再度虫歯になる可能性があります。症状が進行してしまってからでは、治療期間も長くなり、通院回数も増え、治療の負担も大きくなります。症状の進行具合によっては歯を抜くことにもなる場合もあります。早期発見、早期治療で天然の歯を長持ちさせられるよう、定期検診に通いましょう!
定期検診をすることのメリット
健康寿命が伸びる
健康寿命とは、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」のことを言います。
毎日生活していく日々の中で、歯がボロボロで思うように食事ができない、歯がなかったり痛みがあってうまく人と話したくない、話せない、ニッと笑うと歯が穴だらけで笑うことができない……そんな生活にならないために、定期検診に通うことで歯のメンテナンスを行い、歯の健康を保ち、毎日イキイキと自信を持って生活できるようにしましょう!
しっかりとメンテナンスとお家での歯ブラシをしっかり行うことで、80歳になっても自分の歯でしっかりと食事ができるのです。
医療費を抑えることができる
定期的に検診に通うということは、その分お金がかかるのでは……と思われがちですが、実は定期検診に通っている方が治療費を抑えることが出来るの知っていますか?
なぜなら定期検診で虫歯を予防したり早期発見することで金銭的負担を軽くすることができ、なおかつ歯を健康に保つことができます。
口の中の爽快感と見た目の綺麗さを実現できる
少し伸びてきた髪の毛を美容院で整えたり、疲れた肌をエステでお手入れする感覚で、3、4カ月に一度、気軽に歯のメンテナンスを行いませんか?
歯の汚れが落ちると、すっきりするだけではなく、歯もつややかに明るい色になります。
美容院やネイルサロン、マッサージを行って身体の手入れをするのと同じように、ご自分のお口にも気を使ってみてください。
わたしたちと協力しあって、いい環境のお口の中を保っていきましょう!
もちろん、定期検診で通っていても痛みや違和感を感じるときは、初期段階で治療することが大切ですので、予約を待たずに早めにいらしてくださいね。