2022/05/21
ハイブリッドセラミックとは
セラミックの一種で、セラミックとプラスチックを混ぜ合わせたものです。金属フレームに、このセラミックとプラスチックが合わさったものが焼き付けてあります。
‘’ハイブリッド‘’と言われるように、異種のもの同士を組み合わせたものになります。レジンの特徴を持っていることがハイブリッドセラミックの長所であり、短所でもあります。
長所
プラスチックが混ざっているため、他のセラミックに比べて金額が安い。
多少かけても修理が可能。
短所
プラスチックが混ざっているため、他のセラミックに比べて審美性が悪い。
プラスチックが混ざっているため、噛み合わせる面が削れて金属が見えてくる。
プラスチックが混ざっているため、年数が経過すると変色する。
オールセラミックに比べて細かな色の調節ができません。
金属で裏打ちしているので、歯肉が痩せてくると歯の根元部分の金属が露出し、黒いラインが見えてくる場合がある。
プラスチックが入っているためプラークがつきやすい。
金属を使用しているので、金属アレルギーのある患者様には使用できない場合がある。
プラスチックが混ざっていることが、メリットでありデメリットになりますね。ハイブリッドセラミックは、お手軽なセラミックではありますが、審美性も機能性もオールセラミックに及ばないのです。
当院のハイブリッドセラミックの金額と保証期間
55,000円(税込) 保証期間 5年 (半年に一度の定期検診が必要)
ハイブリッドセラミックは、こんな人にお勧め
金額を抑えてセラミックを入れたい。白い歯を入れたい。
ハイブリッドセラミックは、こんな人にはお勧めできません
噛み合わせの強い方。
歯軋りやくいしばりのある方。
セラミックを長持ちさせるために
セラミックは、長期にわたってその品質が維持されます。しかし、わたしたちのお口の中は年齢と共に必ず変化していきます。虫歯や歯周病のリスクも、ゼロではありません。セラミックを入れた歯が、虫歯や被せ物を交換しなくてはなりません。歯ぐきが下がって隙間ができた時も、被せ物の交換が必要です。
そんな事態を防ぎ、セラミックを長く使うために、定期検診や毎日のセルフケアが大切になってきます。
スタッフの個人的な意見
金額を抑えてセラミックや白いものを入れたいのであれば、お勧めしますが、プラスチックが入っている分、プラークが付着しやすいため、しっかり磨けない方だと歯ぐきが腫れてしまう恐れがあるので、メタルボンドセラミックやオールセラミックなどの、プラスチックが入っていないものがお勧めです。また、多少の変色もプラスチックが入っているためにありますので、前歯などには特にお勧めしたくないなと思います。
少し金額が上がってしまいますが、長い目で見て歯ぐきのためにもリスクの少ないものがいいと思います。
重要視していること(丈夫さや再発のリスク、安全性など)をよく自分の中で整理し、選択をするといいと思います。